「森の番所」は、2006年12月17日、交番のないときわ台駅南口、神社脇に設置された区初の民間交番です。常盤台駅南口商店会の応募により東京都特定施策推進型商店街事業として認可されました。南口商店会をはじめ隣接の商店会や町会によって構成される「南ときわ台民間交番管理運営委員会」により、地域住民による地域のための防犯・防災の事業として活動が始められました。
警察犬の訓練を受けたラブラドール・レトリバーの「まる」も番所犬として常駐し、町内パトロールや、地域内の小中学校とも連携しながら活発な活動が行われてきました。
しかし、開設から15年が経過し、今後の活動について改めて見直す時期にきています。若い世代との関わりや情報発信の課題について取り組みます。
メンバー
高松 由美子(南常盤台二丁目町会長)
山縣 淳子
もも(柴犬)
ゆず(柴犬)
鈴木 美佐子
中野 菊治
小林 徹
まる(ラブラドール・レトリバー)
こまる(ラブラドール・レトリバー)
高橋 友里
吉原 恵芽
加藤 悠眞
加藤 未帆
二代目番所犬「こまる」と共に、朝の清掃・見守り活動を継続しています。
令和4年5月より再開した番所日誌は、令和6年5月、2年をかけて最後のページまで埋まりました。この2年間で、一緒に清掃活動してくださる方や、通りすがりに労いの言葉をかけてくださる方も増え、地域の方とのコミュニケーションが活発になっています。
プロジェクトの活動として一番最初に取り組んだ「傘の貸出プロジェクト」も認知度が高まり、現在では多くの方にご利用いただけるようになりました。しかし一方で、建物の整備や貸出傘の整理など、新たな課題も出てきました。かつての番所の復活を目指して、引き続き活動を続けていきます。
毎朝の見守り・清掃活動を行っているほか、不定期で地域ボランティアの方が詰めています。番所犬こまるに会いに番所に立ち寄り、声をかけてくださる方もだんだんと増えてきました。Vol.43まで続いていた日誌を復活させ、まちの様子や地域の方から寄せられた声など、日々記録をつけています。また2023年(令和5年)4月には電話・ネット回線が開通し、番所からも情報の発信が出来るようになりました。
番所では、板橋区危機管理室と連携して、区内の犯罪発生情報の貼り出しも行っています。
2023年8月1日 吉原恵芽
2023年(令和5年)6月25日に天祖神社にて番所総会が行われました。森の番所活性化プロジェクトからは、朝の清掃活動や番所犬こまるの朝の見送り活動などについて報告をいたしました。
2022年(令和4年)12月には2回目のわんわんパトロールが行われ、約10頭の地域のわんちゃんたちが参加。板橋警察の方にも同行していただき、各町内を巡回しました。
2022年(令和4年)5月27日、警視総監賞をうけ森の番所パトロール隊に感謝状をいただきました。
開設当時の活気のある番所を取り戻す為、元南口商店会会長であり森の番所設立に関わられた中野菊治さんに当時のお話しを伺いました。番所設立の経緯や活動等貴重なお話を伺うことができ、「森の番所に灯った灯をどうか消さないで若い世代に繋いでいってほしい」と激励のお言葉もいただきました。まずは、開所日に合わせて実施する記念防犯パトロールを目指して活動を始めました。昨年はコロナウイルスの影響で残念ながら中止となりましたが、今年は12月18日に実施予定です。東京都の防犯団体登録も更新し、わんわんパトロールには30匹のわんちゃんが登録されました。
また、番所には開所当時から毎日のようにしたためられた常駐日誌がNo.1からNo.43まであります。こちらも少しずつ紐解き、当時の活動を振り返りながらFacebookでご紹介していきます。
2021年11月20日 高橋友里
森の番所活性化プロジェクトは、中学生さんの声から発足したプロジェクトです。
2021年7月頭に職業体験にいらした中学生さんと南町町会の方がときわ台のまちづくりについてディスカッションを行いました。その中で、小さい時に番所の先代番犬まると仲が良かったという生徒さんから「森の番所にもっと人があつまって活性化してほしい」という意見があがりました。この声をきっかけに、コロナ禍でもなにかできることはないか、と森の番所活性化プロジェクトが立ち上がりました。
まず取り組んだのは【傘の貸出プロジェクト】です。
これも、中学生さんの「母がたまに番所の傘を借りて助かっているんですけど、多分知らない人が多いと思います。」という意見が元になりました。森の番所では、急な雨にお困りの方の為に貸出用の傘を常時置いています。こちらの傘がいつの間にか古くなって壊れてしまっているものもありました。すぐに町会長さんが新しい傘のご寄付を募る案内を出してくださり、あっという間に100本もの傘が集まりました。町会の方々で1本1本仕分けをして整備をし、Facebookでもお知らせを出しました。
また、意見を下さった中学生さんや、地域の高校生さんが、夏休みを利用して番所に入所してくださり、町会の方々に将棋を教わったり、交流しながら見守り活動をしました。
コロナ禍で集うことが難しくなってはいますが、森の番所は地域の方々の世代を超えた交流の場でもあります。
2021年11月20日 高橋友里